vol.150 言葉と顔と心
二十歳で入社した修行先は細長い間取りの美容室でしたが、出勤時にはお店の端か
ら端まで、スタッフ全員にあいさつするように躾けられました。昼夜を問わず「お
はようございます」でしたので、午後から出勤の際は「こんにちは」ではないのか
と尋ねてみると「業界の慣わしだ」ということでした。当時は納得いきませんでし
たが、今ではこの「おはようございます」という言葉の丁寧な響きが大好きです。
How are you ? (お元気ですか。)Fine,thank you. And you ?(元気です。ありが
とう。あなたはどうですか。)子供の頃、英会話でこのようなやりとりを学びまし
た。あいさつに相手を思いやる言葉を添えることは万国共通で大切にしたいもので
す。そこで弊社では朝のあいさつには、「昨日は髪を切っていただき、ありがとう
ございました」や「昨日は練習をみていただき、ありがとうございました」という
「感謝の言葉」を添えるようにしています。このように相手に対して、やさしい言
葉をかけることを「愛語」といいます。また弊社では朝出社すると、それぞれが私
の部屋に足を運びあいさつすることが慣例になっています。もちろん私が後から出
社した場合は私が全員に歩み寄り、お互いマスクを外して「笑顔であいさつ」をし
ます。マスクを外す所作には、球児が帽子をとってグラウンドに一礼するような清
々しさがあります。さらに女性が多い職場ですので、その笑顔には華やかさがあり
ます。毎朝素敵な笑顔が見れるのは、役得だなあと思わずにいられません。このよ
うに、柔和なほほえみを浮かべた顔を「和顔」といいます。「和顔愛語」は禅語の
一つですが、笑顔とやさしい言葉の重要性を示しています。鎌倉時代に曹洞宗を開
いた道元禅師は「愛語は愛心よりおこる。愛心は慈心を種子とせり。愛語よく廻天
の力あることを学すべきなり」と言って愛語の重要性を説いています。廻天の力と
いうのは天を引き回す程の力という意味です。そんなすごい力を宿す言葉と顔、ま
たそれらをもたらす心に近づけるように、これからも「笑顔であいさつ」に取り組
んでまいります。ありがとうございます。
vol.151 自我の意識
修行時代に「男気のある」後輩がいました。ある日その後輩が、先輩から仕事のミス
で注意を受けていました。その際に彼は、「はい、わかりました」と、言い訳を一切
せずに先輩に頭を下げました。しかし後に明らかになったのですが、実はミスの原因
は彼ではなく、さらに後輩の新入社員にあったのです。私はそれ以来「器の大きいヤ
ツだな」と彼に一目置くようになりました。人は他人から指摘を受けた際には、つい
つい反射的に「私じゃありません」とか「知りませんでした」と自分を守ろうとする
ことが多いように思います。以前の私もそうでした。若い頃にシャンプーを教わる際
に、出来ないことを指摘されると、私は「いや」という言葉と共に、出来ない理由を
主張していました。そして先輩は「いやっち言うな」と繰り返し私に言い聞かせるこ
とで、学ぶ姿勢を正してくださったのです。このように無意識のうちに自分を守ろう
としたり、自分さえよければと考える心のクセを「自我の意識」といいます。
「自我の意識」は、そのままにしておくと、だんだんと自分の陣地を広げていき、ほ
かの人の領域にまではいりこもうとします。そこで他の「自我」との衝突が起きます。
個人レベルではケンカや言い争いですみますが、国家や民族のあいだでは戦争となり
ます。 『素心学要論』(モラロジー研究所)より
当時の私はこのような「心のクセ」が自分にあるとは思いもしませんでした。しかし
現在人に伝える立場になってみると、同じことを伝えても「はい、わかりました」と
素直に受け入れる人もいれば、「いや、そうは言うけど」と逆らう人もいます。それ
ぞれの思い方により、言動が左右されるからでしょう。人が生きていくうえで、どち
らが周囲の人から支持されるかは明らかです。だからこそ、この「自我の意識」とい
う心のクセを正しくコントロールして、正しく思い、正しく行動することで、幸せな
人生を歩んでいきたいものです。次回は、もうひとつの心のクセである「業の意識」
をお届けいたします。ありがとうございます。
vol.152 業の意識
激しい痛みで目が覚めた朝、それは小学六年生の私にとって「苦難の一日」のはじま
りでした。少々の風邪では病院のお世話にならずに育った私が「お腹が痛い」と伝え
ると、両親は何かを察したように、珍しく近くの病院へ連れて行ってくれました。す
ると診断の結果は「ただの腹痛ですね」ということでしたので、学校を休んで家で安
静にすることにしました。痛みに耐える時間はとても長く感じるものです。そうして
苦しんだ末に「頼むから、もう一回別の病院に連れて行って」と両親にお願いしたの
は夕方でした。それからすぐに大きな病院に向かい検査をしましたが、結果は「急性
虫垂炎」ということで、緊急手術を行い一週間入院することになってしまいました。
今思い返せば、朝診察した先生の心には「どうせ子供の腹痛だ」「大したことないだ
ろう」という先入観があったのかもしれません。このように過去の経験や知識により、
かたよった思い込みでものごとを判断する「心のクセ」を「業の意識」といいます。
私たちは、年齢をかさね人生経験をつむことで、人生の味わいはさらに深くなってい
きます。しかし、同時に「業の意識」がふくらみ、ものごとの判断や対処のしかたを
せばめていないかどうか、立ち止まって考えることも必要です。
『素心学要論』(モラロジー研究所)より
私たちは過去の経験や知識をもとに、考え行動します。トレーニングを重ねて技術を
身につけたり、学んだ情報をもとに新しいことにチャレンジすることは「業の意識」
のなせることで、生きていく上で大切な意識です。しかしこの意識が過度にはたらく
と「心のクセ」として、あの時こうだったから、またどうせこうなるに違いないと、
「しみついた考えで、すべてをはかろう」としてしまいます。そしてその傾向はだれ
にでもあるのです。しかしあの日は朝受診したにもかかわらず、両親は私の願いを受
け入れて、再度病院に連れて行ってくれました。それはとても「有難いこと」に違い
ないと、今でも感謝しています。ありがとうございます。
vol.153 探しに行こう
「バッカモーン」と怒鳴るアニメの頑固オヤジのようなおじいさんに、お目にかかる
ことは少なくなりましたが、「年をとって頑固になった」という話はよく耳にします。
脳科学的に人は年をとるにつれて、これまで生きてきた経験を積み重ねた結果、若
い人より知識や体験が多いという自負があるため、自分の「思い」が絶対に正しい
と思い込む傾向があるそうです。この「心のクセ」を「業の意識」といいます。人
は、生まれたときはまっさらな心ですが、年をとるにつれて「心のクセ」がこびり
ついてきます。この「心のクセ」は潜在意識として働きますので、自分ではコント
ロールできません。ではどのようにすれば、この「心のクセ」を正すことができる
のでしょうか。その方法の一つとして、私は「意中の人」から「自然行」をすすめ
られました。「自然行」とは自然豊かな場所を一人で旅をする修行のことをいいます。
しかしながら修行といっても、私はお坊さんではありませんので、滝に打たれたり、
焚火の前でお経を唱えたりするわけではありません。自然豊かな土地を、二泊三日
程度で、ただひたすらに歩くのです。私も何度か挑戦しましたが、今も目を閉じれ
ばその時の光景と、心の状態が蘇ってきます。
自然行では、からだが疲れた時に、何も考えない、なにも思わない状態を比較
的つかみやすくなります。すると、心のなかに「静かな喜び」が満ちてきます。
素心学要論(モラロジー研究所)
田植えをしたばかり田んぼの水がキラキラ輝き、一直線にのびた広域農道の坂道の
先には真っ青な空が広がっていました。疲労と共に思考が停止し、自身の小賢しい
考えがうすれ、このままどこまでも歩いて行けそうな感覚です。また自分も大自然
の一部に過ぎないのだという思いと共に、いまならどんな不都合なことも受け入れ
ることができそうだと感じました。自然行は「心のクセ」を無意識のうちにうすれ
させてくれるようです。これからも身近な人から「年をとって丸くなった」と言わ
れるように「心の置きどころ」を探しにいこうと思います。ありがとうございます。
vol.154 柔 弱
のびのびと育ててくれた温厚な両親のおかげで、私は今も昔も家庭や職場における
人との関係において、「悩みの少ない人生」を歩んできました。家で怒られた記憶
はなく、人生の節目にいつも背中を押してくれた両親にとても感謝しています。た
だ生前の父には、数年間アルコール依存症で大変な時期がありました。しかし「断
酒友の会」との出会い、また何より母の支えにより依存症を克服することができた
のです。アルコール依存症はとても怖い病気で、入退院をする人のうち、断酒に成
功する人はおよそ20%という統計です。今となっては家族の笑い話ですが、その
数年間は壮絶な毎日でした。炊飯器が窓の外に飛んで行ったり、畳に包丁が突き刺
さったりしていましたので、布団の中で「朝起きたら、この世の中から酒さえ無く
なってたら」と悔し涙を流した夜もありました。そんな苦しい時も含めて、ずっと
家族を支えてくれた母は、私が小学生のころから生命保険の外交員として働き、昨
年四十年勤めた会社を退職しました。数字が求められる世界で、人との信用信頼を
築き上げることで七十四歳まで勤め上げたのです。そして先日家族で退職のお祝い
をした際に、母は引き出しから「断酒友の会」の会報を取り出してきました。
お陰で私も、このようにして飲まない状態が続いております。女房には感謝の毎日
です。口に出しては言いませんが、心のそこから感謝しております。何よりも家庭
円満には女房の意見を尊重して行くのがいいと思います。ですから、何を言われて
も、私はハイハイと頭を下げております。頭はなんぼ下げても減るものではないし
家庭内のことですから、これからも頭を下げ続けて、笑いの絶えない家庭にして行
きます。 「断酒松ケ枝」第522号(平成16年7月例会 体験発表より)
『老子』には「柔弱」という考え方がよく出てきます。人はやわらかく生まれて、
硬くなって死ぬ。植物も同じ。一見強そうなものはもろくて、やわらかくて弱そう
なものが生き残るのが道理ということです。私も父が大切にした思いを繋いで両親
に負けないような明るい家庭を築いてまいります。今年もよろしくお願いします。
vol.155 受け入れよう
ただいまご紹介にあずかりました、私は新婦トモヨさんの勤務先の上司にあたります、
松本と申します。本日は僭越ではございますがご指名を頂きましたので、お祝いを述
べさせていただきます。シゲアキくん、トモヨさん、ご結婚おめでとうございます。
予想通りに、今日という日がやってまいりました。実はちょうど2年前、私はテニス
仲間の新郎シゲアキくんから「誰かいい人いませんか」とテニス帰りに相談されまし
た。私はすぐ「よし、わかった、俺に任しとき」と言いました。そして次の朝、出勤
するとトモヨさんの予約表に、カットの予約を勝手に入れたのです。もちろんシゲア
キ君です。その経緯を一部始終トモヨさんに伝えて「よろしくね」と言うと、彼女は
「はい、わかりました」と持ち前の笑顔で応えてくれました。しかし5年前の入社当
時のトモヨさんは、この「はい、わかりました」という言葉が少々出にくい社員でし
た。先輩社員が、「言うこと聞いてくれないんです」と泣きながら、私に訴えてきた
こともありましたので、以前のトモヨさんは頑なな面があったのかもしれません。そ
れから彼女は、美容という仕事を通じて、お客様、上司、部下など、身近な人との関
わりにおいて壁に当たりながらも、原因を人のせいにするのではなく、自分自身に目
を向けることで、立派に成長されました。おかげさまで現在では何かお願いをすると
「はい、わかりました」という気持ちのいい返事が返ってきます。「はい」という言葉
には自分の心を排するという意味があるそうです。自分の都合は、ひとまず置いてお
くということです。人は身近な人に対しては、ついついワガママが出やすいものです。
だからこそ、これから二人で歩む人生の中で、相手から何かお願いをされたら、まず
はお互いが「はい、わかりました」と相手を受け入れることで、円満な家庭を築いて
もらいたいと思います。少々長くなりましたが、これをもちまして私からのお祝いの
言葉とさせていただきます。本日は誠におめでとうございます。ありがとうございま
す。 (2021.12.5 結婚披露宴祝辞の原稿より)
vol.156 時を味わおう
今年の行橋市の成人式は、会場の都合により例年よりも遅い時間に開催されました。
おかげさまで、御支度のスタート時間やスケジュールの枠組みは、従来に比べると
「ゆとりのある体制」で行うことができました。私は30年近くこのイベントに携わ
っていますが、毎年隙間なくビッシリと詰まったスケジュールを、早朝から慌ただ
しい空気の中で、ピリピリした緊張感を保つことで、何とかやり遂げてきました。
そしてラストのお客様を送り出して帰宅すれば、布団に倒れ込み夕方までぐっすり
と休むことを常としていました。しかし今年は成り行きの結果ながら、時間に余裕
をもった成人式営業を行うことができたのです。従来はお客様に対するお見送りも、
ままならなかったのですが、おかげさまで今年は担当スタイリストが新成人の晴れ
着姿を、和気藹々とiPhoneで撮影していました。私はその光景を目の当たりにし
て、これがブレスらしい成人式営業のありかたに違いないと確信しました。
動物生理学の本川達雄先生の『ゾウの時間 ネズミの時間』という著書によれば、ホ
乳類ならどの動物でも一生の間に、心臓の鼓動は二十億回、呼吸は五億回だそうで
す。ネズミはほんの数年しか生きませんが、ゾウの寿命は百年近い。それでも、同
じ数の鼓動と呼吸なのです。ゾウもネズミも、二十億回心臓が鼓動を打ち、五億回
息を吐いて吸えば、それで寿命が尽きてしまうのです。もちろん、同じホ乳類であ
るヒトも、その例にはもれません。 『素心学講義』(致知出版社)より
いくら大切な仕事とはいえ、心臓をドキドキさせてスタッフの命を縮めるというこ
とは、決してあってはならないことです。だからこそ、これからの成人式営業では、
スケジュールに規則的なスキマを設けることで、共にお祝いの「時を味わう」こと
ができるような御支度をさせていただこうと思います。
穏やかな、ゾウの息(Elephants breath)を見習って。ありがとうございます。
vol.157 好かれる美容師(3)
新入社員の松本大空(そら)さん。入社おめでとうございます。大空は二十年前に、
双子の次男として800gで生まれました。そして高校三年生の時に美容の道に進むこ
とを決断し、福岡美容専門学校を経て本日、株式会社ブレスに入社しました。今日と
いう日を迎え、私は経営者として、また父親として大きな「安心と喜び」を感じてい
ます。なぜなら開業以来breathで育ったスタイリストはもれなく、「人から好かれる
美容師」として活躍しているからです。そのためには、「石の上にも三年」寝るまを
惜しんで練習して、優れた技術をにつけてください。という話はよくある話ですが、
私はそうは言いません。「上手い美容師」では不十分だからです。だからこそ「人か
ら好かれる美容師」になるために、これから本気で「素直さ」を身に付けてください。
「素直さ」とは逆らわない生き方のことで、次の二つの状態をさします。
1、人の言うことを、「はい、わかりました」と聞き入れることができる
2、困ったことが起きても、「起こるべくして起こった、ありがとうございます」
と受け止めることができる
先輩の言うことに対して例外なく「はい、わかりました」と応える後輩は、先輩から
好感をもたれるでしょう。それを積み重ねることで、やがては信用や信頼を得られる
はずです。また、仕事をしていれば失敗したり、壁に当たることもあるでしょう。そ
んな思い通りに行かない時には、クヨクヨしたりイライラしたりせずに、全て至らな
い自分を正すチャンスと受け止め、「ありがとうございます」と感謝するのです。「そ
んなこと出来るかよ」と思うかもしれませんが、根気と覚悟をもって取り組めば必ず
「素直な心」に近づくことができます。私も一生涯をかけて、「素直な心」を身につけ
ようと努力しています。このブレスで共に学び、共に成長して行きましょう。本日は、
入社おめでとうございます。ありがとうございます。
(株式会社ブレス入社式挨拶の原稿より)
vol.158 経営理念(1)
私は開業以来、後ろめたい気持ちで経営を続けてまいりました。その理由は、弊社に
「経営理念」がなかったからです。37歳で開業した当時から「経営理念」を思案し続
けて、書いては消して、書いては消してを繰り返す。そのたびに「これでいいのだろ
うか」という気持ちが湧いてきて決めきれない。そうして10年以上、定めることが
できませんでした。しかし、今年50歳という節目を迎えた私は「人生の目的」に対
する迷いはないと、次第に自覚するようになったのです。そこでこの度、私がこれか
ら限りある人生を「何のために生きるのか」、またブレスという会社は「何のために
存在するのか」その答えである、株式会社ブレスの「経営理念」をここに掲げます。
ブレスは、社員の幸福を大切にします。
ブレスは、美容の仕事を通じて社員の人格を高めます。
ブレスは、周囲の方に安心と喜びを与えます。 株式会社ブレス
ブレスは、社員の幸福を大切にしますので、採用の際には会社にとって都合のいい人
ではなく、この会社で幸せになれそうな人を採用します。そして社員に幸せになって
もらうために、ブレスは美容の仕事を通じて社員の人格を高めます。人格とは、人が
らです。会社の理想を追求し利益を上げるために、身を削って働きなさいとは言いま
せん。日本中どこで働いても「人から好かれる美容師」を目指して、自分自身の人生
のために自分を磨いてほしいのです。そうして、どこでも通用するかけがえのない社
員の集まりである「株式会社ブレス」は、周囲の方に安心と喜びを与えます。私ども
は大風呂敷を広げることはできませんが、周囲の方(家族、職場の人、お客様、地域
社会)に対して美容という仕事を通じて、一隅を照らしてまいります。美容業には、
それを実現できる力がある。そのように信じて疑いません。ありがとうございます。
(本号から数回に渡り、「ブレスの経営理念」についてお伝えいたします。)
vol.159 経営理念(2)
ブレスの経営理念は三つの文章で成り立っています。それぞれが、目的、方法、結果を
あらわしていますが、一つ目の「ブレスは、社員の幸福を大切にします」は、会社の目
的です。私はブレスの社員に、「幸福な人生」を歩んでもらいたいと願っています。そ
れが会社の目的です。その方法として、「ブレスは、美容の仕事を通じて社員の人格を
高めます」。そしてその結果として、「ブレスは、周囲の方に安心と喜びを与えます」。
私が思い描く「幸福な人生」とは次の五つのことを兼ね備えるために努力し、実現する
ことです。
①からだが健康である ②経済的に困ることがない ③人間関係が良好である
④精神的に安定している ⑤生きがいをもっている
年齢をかさねてくると、病気やケガを経験したことがない人はいないでしょう。しかし
そのおかげで、気持ちよく目覚めることが出来た朝には、幸せな気分を味わうことが出
来るものです。また、莫大な富を得ることがなくても、家族と共に生活に困らない程度
の経済状態は安定させたいものです。しかし地位やお金を手に入れたとしても、人から
恨まれたり、人を悪く思うような生き方では幸せとはいえません。また、人は思いどう
りにいかない時、イライラしたりクヨクヨしたりしがちです。そうした気持ちを引きず
らず、サッと切りかえるコツを掴みたいものです。そして毎朝目覚めた際には、「さて
今日は、コレをやろう」という目的や「あの人に、喜んでもらおう」という意欲が「生
きがい」として人生を豊かにしてくれます。この「幸福な人生」の要件は、五つとも欠
かすことは出来ませんが、特に優先順位をつけるとするなら、私は「③人間関係が良好
である」を最も大切にしています。なぜならこれを失ってしまえば、他の四つもやがて
失うだろうと考えるからです。また、これを実現したならば、自ずと他の四つも得られ
やすくなるだろうと感じています。そのために「ブレスは、美容の仕事を通じて社員の
人格を高めます」。ありがとうございます。
vol.160 経営理念(3)
私はブレスの社員に、「幸福な人生」を歩んでもらいたいと願っています。弊社は、そ
のための五つの要件として『①からだが健康である ②経済的に困ることがない ③人間
関係が良好である ④精神的に安定している ⑤生きがいをもっている』ということを大
切にしていますが、その中でも特に「③人間関係が良好である」ということに重きを置
いています。若い頃に修行先の先輩から、「人間関係には、好感、信用、信頼、尊敬と
いうステップがある」と教えられました。人から好かれる人は、その好感を重ねると、
信用される人となるでしょう。そして信用を深めることで、やがては信頼される存在と
して、お互いが尊敬し合える関係を築きたいものです。そのスタートは、「人から好か
れる人になる」ということです。地位や名誉を手に入れたり、お金持ちになれば、人か
ら好かれるでしょうか。技術が優れているだけで、「好かれる美容師」になれるでしょ
うか。それだけでは不十分でしょう。本質的には徳(思いやり)を身に付けた人格(人
がら)に対して、周囲の人(家族、職場の人、お客様)の支持は集まるものです。
本質的要素(人間が生きていくうえで、なくてはならないもの)
付属的要素 (人間が生きていくうえで、あると便利で本質的要素を支えるもの)
人から好かれる美容師になるために必要な人格(人がら)は、本質的要素と付属的要素
に分けることができます。本質的要素とは、なくてはならない「人間の徳性」(思いやり
)です。それに対して、付属的要素には、専門的知識や技術があります。美容業におい
て、技を磨くということはとても大切なことです。決して疎かにしてはいけません。し
かし、それは本質的要素を支えるものであり「人格の本質」ではありません。だからこ
そ「ブレスで一番大切にしていることは何ですか」と人から尋ねられた際に弊社スタッ
フは、「思いやりです」と迷うことなく全員が応えるのです。ありがとうございます。
Open hour 10:00~19:00 last reserve cut 17:00 / perm,color 16:00 Contact 0930-55-0803 please call at any time for 24 hour
824-0031 福岡県行橋市西宮市2-20-21 breath BLD 1.2F