Erephant's breath
 61〜70

vol.61 いい会社をつくろう  
”いいお店をつくろう”という目標に向かって、これまで歩み続けて参りました。人の成長と同様に
お店の成長もまた、螺旋階段を登るようなもので、同じところをぐるぐる廻っているようで、どれだ
け登れたのかは、なかなか分からないものです。この度おかげさまで5周年を迎え、足下ばかりを見
つめていた顔を上げてみますと、そこには3名で開業した時には、思いもよらぬほど素敵な風景が広
がっていることに気がつきました。それは以前にも増して、身近な方から”いいお店ですね”という
言葉をたくさん頂戴するようになったからに他なりません。そして皆様は口を揃えたように”雰囲気

 
 いいですね”と仰られます。この雰囲気というものは、実体がないように思われがちですが、実は
具体的に”スタッフの心の状態”によりつくられているように思います。内装、インテリアなどの影
響も確かにありますが、それは付属的要素にすぎないでしょう。この心の状態は、表情、語調、動作
にあらわれていますが、それが正されてきますと、各々がやわらかくなり、全体の雰囲気がやわらい
できます。この一人一人のやわらかい雰囲気こそが、本質的要素として”いい雰囲気”を醸し出す必
要条件であるように思います。
 
       ”立派”とは人に迷惑をかけないこと   塚越寛(伊那食品工業会長)
 
この度4月1日から、小さくてもキラリと光るお店breathは、(株)ブレスとして新たなスタートを
いたします。美容室経営における法人化の時期は、損得の物差しで測られることが多いように思いま
すが、私は今こそ”いいお店をつくろう”という目標を”いい会社をつくろう”にシフトチェンジす
ることで、自身の具体的な取り組みが、明らかになると感じています。いい会社とは、言い換えれば、
”立派な会社”とも言えるでしょう。立派という表現は少々偉そうに捉えられそうですが、それには
三つの段階があるようです。まず、小さな立派とは、人に迷惑をかけないということ。自分の会社さ
えよければいいという判断は慎まなければなりません。中くらいの立派とは、少しでも人の役に立つ
こと。家族のため、友達のため、なにか役立つことをすることです。そして一番立派な、大きな立派
とは大勢の人、社会の役に立つことです。身近な人以外の知らない人も含めた大勢の人に対して、良
い行いをするわけです。大中小の立派、それは大なり小なり、人のために尽くすことと言えそうです。
まだまだ立派にはほど遠い会社ですが、小さくてもキラリと光る”いい会社”を目指して参ります。
ありがとうございます。
 
 
 
 vol.62 輝く個性
 
 
この春、breathにも新入社員が一名入社し、さわやかな風が吹き込んで来たような心地よさを
感じています。私達がこの新鮮さを味わうことは、先を歩む先輩としての責任を改めて感じるこ
とができる、とても有り難いことです。しかしながら、美容専門学校を卒業したばかりの彼女に
とっては、これまでの学生時代とは異なり、朝から晩まで緊張の糸が、ピンピンに張った毎日だ
と思います。そんな気持ちを察してか、ベテランスタッフは、自ら歩み寄って”思いやりのひと
こと”をシャワーのように浴びせています。そしてこれまでと同様に、新しいスタッフが加わる
と、もれなくお客さまからは”みんな似てますね”さらには”店長さんの好みでしょう”という
お言葉を頂きますので、私はいつも”選んでますから”とお応えしています。このようなやり取
りを、開業以来繰り返していますが、最近それが少し変化してまいりました。以前は”みんな似
てるから、誰が誰かわからない”ということでしたが、ここ最近はなぜか”それぞれ、個性が豊
かでいいですね”という声を頂戴する事が多くなりました。以前のお言葉は、雰囲気の調和を褒
められているようで、嬉しいものでしたが、最近のお言葉は”それぞれの個性が輝き始めたのか
な”そのように解釈して喜んでおります。人と違う格好、人間的な未熟さ、ゆがんだ心のクセ、
これらを個性豊かとカンちがいする人もいそうですが、それらは決して輝く個性とは言えないで
しょう。それぞれのすばらしい性質や能力という花は、徳(思いやり)という土台の上でこそ、
大きく花開く。私にはそのように思えてならないのです。
 
    深沈厚重(しんちんこうじゅう)なるは、これ第一等の資質。  『呻吟語』
 
昨年からサロンの運営に関しては、副店長を中心としたスタッフに対して、責任と権限を担って
もらう事を、推し進めてまいりました。具体的には予約管理、技術教育、撮影、シフト管理、経
理、在庫管理、求人活動、等です。 経営も運営もなにもかも、すべての事に私がしゃしゃり出る
ことなく、どっしりと落ち着いて、心にぬくもりのあるリーダーとして、魅力的な人物に近づく
こと。これもまた、一人一人の個性を輝かせるために、必要な土台と言えそうです。ありがとう
ございます。
 
 
vol.63 土台は人がら
 
 
美容師としての大切な事は、全て17年間お世話になった以前の会社で、教えて頂きました。そ
のなかでも特に大切にしている考え方に、お客様との関係性における”4つのステップ”があり
ます。それは、好感→信用→信頼→尊敬という4ステップです。美容業は日々新しい素敵な出会
いが待っている、とてもいい仕事だなと常々感じていますが、初対面の方に対してはまず”好感”
を与えたいものです。その際には自身の醸し出す雰囲気が大切でしょう。雰囲気とは、実体がな
く、曖昧なイメージを抱きがちですが、実際はその人の心の状態は、表情、語調、動作に現れ、
相手に対して絶えず発信されていますので、心の状態を常に整えておきたいものです。次は”信
用”です。信用を得るための必要条件は”小さな約束を守る”に尽きるでしょう。ご予約のお客
様をお待たせしない。仕上がり時間を守る。満足いただけるデザインを提供する。そのように、
約束を必ず守るという姿勢は、相手に安心を与え、信用を得ることに繋がるでしょう。そしてこ
の信用を積み重ねると”信頼”されるようになります。ここでは約束を守ることは勿論ですが、
さらに期待以上の結果を出すことで、相手に喜びを与えることが必要となるでしょう。人間性と
専門性、これらを兼ね備えることが求められると思います。そして最終的には”尊敬”されると
いうことを目指したいものです。先日朝礼の席でスタッフ全員に対して、自身が尊敬する人の、
いいところを、人間性と専門性に分けて発表してもらいました。その具体例の数は、比べるまで
もなく、人間性に関する発表が専門性に関する発表を大きく上回るという結果となりました。こ
の結果から、どれだけ専門性が優れていても、人間性という土台がしっかりしていなければ、人
から尊敬はされにくい。そのように感じました。
 
            己の欲せざる事人に施す事なかれ  論語
 
人から尊敬される優れた人間性というと、難しい印象ですが、ひとことで言うと、人がらがいい
ということでしょう。人からされて嫌なことはしない、されて嬉しいことをする。そのことを深
く掘り下げれば、専門性は自ずと磨かれるでしょう。私が尊敬してやまない方々も例外なく、優
れた人間性(人がら)という土台の上に、超がつく一流の専門性を兼ね備えていらっしゃいます
ので、まだまだ、ぐらぐらした私の土台を、まずは少しづつでも固めていこうと思います。あり
がとうございます。
 
 
 
vol.64 自己を忘れる
 
 
7~8年前の春のことです。その日はすこし歩けば汗ばむような天気でした。毎朝のように職場
へ向かう、15分ぐらいの道のりを、私はいつものように歩いていました。住宅街をぬけて、日
陰のないショッピングセンターの、広い駐車場を抜ければ到着という時、頭上からヒバリの鳴き
声が聞こえてきました。見上げてみますが、逆光で空は真っ白です。私は必死になって、目を細
め、ヒバリを目で追い続けますが、その姿を捉えることは出来ません。それでもなお、ヒバリを
見ようとする私は太陽を直視してしまい、思わず目を閉じました。するとまさにその瞬間、先ほ
どから聞こえていたはずのヒバリの鳴き声が、さらに鮮明に私の心の奥のほうに響いてきました。
その時”見えないなら、鳴き声を楽しめばいい”という思いが、ふと湧いてきた私の心は、歩き
ながら、なんとも言いようのない、静かな喜びを感じつつ、頭上に流れるヒバリが奏でる音色を、
このままいつまでも聞いていたい、という思いに包まれていました。
 
人はいつもなにかに執着しています。ハンカチを手のなかにギュッとにぎりしめているようなも
ので、そのままではほかになにもつかむことができません。手のひらをひらくと、ハンカチは下
に落ちてしまいますが、自由になった手でひろいなおすことも、また新しい別のものをつかむこ
ともできます。ハンカチをにぎりしめ、こぶしをつくっていた手。汗ばんだその手をひらくと、
ハンカチのかわりに心地よいすがすがしさを味わうこともできるでしょう。   池田繁美先生
 
物事が思い通りにならないとき、私の心はざわざわして、現状に対して必死になって、逆らおう
としている自分に気がつきます。そんな時は目を閉じれば鮮明によみがえってくる、あの日のヒ
バリの声を思い出します。そうすれば”自己を忘れて、素直になり、ありのままを受け入れる”
という、私が見失ってしまいがちな、あの眩しい春の朝に感じた”心の置き所”がよみがえって
来るのです。ありがとうございます。
 
 
 
vol.65 会社の喜び
 
 
”一年の半分が過ぎて、もう後半ですね。この半年間で一番嬉しかったことは何ですか”そのよ
うに朝礼で問いかけてみると、今回は仕事にまつわる喜びを、たくさん聞くことが出来ました。
そのなかでも印象的だったのは、副店長のお話でした。今年結婚した彼女は、あるお客様からお
祝いのお手紙を頂きました。そして、その中には彼女にとって”今年最も嬉しかった”次のよう
なメッセージがあったそうです。”担当してもらうようになって、美容室がとても楽しみになった
ということ。以前、美容室はとても緊張する場だったということ。breathではスタッフのみんな
が親切で、安心するということ。美容師を辞めるまで、ずっと担当してもらいたいということ”
とのことです。私は、そのお客様のお名前を聞いたとき、思わず目を閉じて、首を大きくタテに
ふってしまいました。なぜなら、彼女がスタイリストデビューしたばかりの初回御来店の、その
ときから、緊張もあったであろう副店長の、その方に対する仕事ぶりは、よく聞き、親身になっ
て提案し、楽しそうだな、そしてその周りには和やかな空気が漂ってるな、と毎回感じていたか
らです。美容師冥利に尽きる彼女の喜びは、同時にこれ以上ない会社の喜びである。私はそのよ
うに大変嬉しく思いました。
 
 人が幸せになる一番の方法は、大きな会社をつくることではありません。お金を儲けることでもありま
 せん。それは、人から感謝されることです。人のために何かして喜ばれると、すごく幸せな気分になる
 でしょう。そのことを仏教では「利他」と言います。幸せになりたかったら人に感謝されることをしな
 さい、ということです。                   伊那食品工業株式会社 塚越寛会長
 
今月から、社員の福田由希子さんが、第二子出産のために産休に入ります。予定日は来月ですが
大きなお腹でこれまで頑張ってくれたうえに、年末の繁忙期にはすこしづつでも、復帰出来れば
と考えているようです。そして給料日に頂くメールには、フォローしてくれるスタッフや会社に
対する、感謝の気持ちが毎回丁寧に綴られています。子育てをしながらでも、スタイリストを目
指す福田さんを応援するためにも、会社の喜びは決して利益ではなく、社員の幸せであると捉え
て、安心と喜びを与える社風を、末永く築いてまいりたいと思います。ありがとうございます。
 
 
 
vol.66 苦中楽あり
 
 
今となっては”あの頃は激やせしてましたね”と笑って後輩に言われますが、私には以前
の職場において、リーダーとして、とても苦い経験があります。当時はbreathの2~3倍
の規模のサロンで店長をさせて頂いていましたが、私は自身の不用意な言動と対応により、
私以外のスタッフ全員に対して、責任者としての、信用信頼をすべて失ってしまったことが
あります。元々、職場における人間関係で悩むタイプではありませんが、その時に限っては、
 そのような結果を招いてしまった、自分の中にある原因を、朝から晩まで何をしていても、
 頭の中でグルグル考え続ける日々が続きました。そして、そのような状況における唯一の救
 いは、日々絶え間なく来店くださるお客様でした。こんな私を頼って足を運んでくださる方
 がいるんだ、と思うと、目の前のお客様に対しては、精一杯の仕事をさせて頂いて、安心と
 喜びを与えよう、という意欲が湧いてきました。このかけがえのない心の充実感は、当時も
 今も、私にとって、とても大切なエネルギーの源であるに違いありません。
 
     「苦中楽あり」  苦しい状況の中でも、
             楽しみを発見することで心が強くなれる。 「六中観」
 
誰もが思いどおりにならない苦労の多い人生ですが、おかげさまで以前に比べると、私はそ
の度に、心を痛めるばかりではなくなったように思います。人生訓を綴った中国の「菜根譚」
には、「楽処の楽は真の楽にあらず、苦中に楽しみ得来りて、わずかに心体の真機を見る」と
あります。楽しい環境ではなく、苦しい経験の中で楽しみを見いだしてこそ、初めて身も心
も本当の働きをするということです。確かに美容業においては、年末の繁忙期にスタッフが
グングン成長する様子を、毎年肌で感じることが出来ます。私も同様に経営者として、これ
からも”思いどおりにならない”そんな時こそ”試され時”として全てを受け入れて,朝
から晩まで甘いものばかりをねだるのではなく、ビールの苦みも味わうように、苦しさや悲
しみも、じっくりと腰を据えて味わおう。そのように考えています。ありがとうございます。
 
 
 
 
vol.67 やわらかく、しなやかに
 
 
二十歳でこの仕事に就いたその日から、10年以上毎日共にお仕事をさせて頂いた先輩に、
先日久しぶりにお会いしました。その方は、パーマのロットを制限時間内に、いかにキレイ
に巻くかを競う、ワインディングコンクールで日本一を極められた美容師です。おかげさま
で、私もその恵まれた環境で薫陶を受けることで、日本一とまでは至りませんでしたが、い
くつかの大会で優勝を経験することができました。その先輩の仕事ぶりは、ひとことで表す
なら”急がず早く丁寧”ムダな動作をそぎ落とせば、自ずと瞬発的で直線的な動きではなく、
しなやかで、やわらかく、リズミカルになるものだと、その背中から教えられました。また
常日頃から、その人柄はやわらかく、後輩に対する指導の際にも、頭ごなしに押し付けるよ
うな事は一切ありませんでした。しなやかと言えば、長野オリンピック金メダリストの清水
宏保選手はコメントで”レースでは、とにかく筋肉をしなやかに使うことを考えました。力
を入れるのではなく、力を動かす。レース中、手の指先がピンと伸びてしまうことはありま
せん。指の力を抜くことが、八割の気持ちで十割以上の力を出すコツだと思っています。最
後の直線は、流しているように受け取られがちですが、リラックスした滑りとは、そう見え
ます”と仰っています。先輩と清水選手、その美しいパフォーマンスは私の脳裏で自ずとピ
ッタリと一致してならないのです。
 
    一、下、これを侮る。       二、 下、これを恐れる。 
    三、下、親しみてこれを褒める。  四、 下、これ、あるを知る。  老子
 
最低なリーダーは下からバカにされる、その次は恐れられる、その上は親しみをもたれて
賞賛される。ふつうはこれがいちばん立派だと思うのですが、さらにその上があって最高
の指導者はいるかいないかのような存在であると”老子”には記されています。部下を威
圧するようでは、まだまだということでしょう。専門性においても人間性においても、力
んで硬直してしまうことなく、やわらかく、しなやかに、ゆっくりと泳いで渡るように生
きて行きたいものです。ありがとうございます。
 
 
 
 
vol.68 師表徳化
 
 
毎年、美容専門学校からの実務実習生を受け入れています。1〜2週間、サロンワークを体験
して頂きますが、専門的な技術や接客は、どれをとってもそのような短期間では、とても習得
するには至りません。だからこそ美容師として先を歩む先輩としては、実習を通じて社会人と
して大切なことを、何か一つだけでも、しっかりと心に刻んでもらいたい。そのような願いを
込めた、朝礼の一コマをご紹介します。”breathでは朝の挨拶を大切にしています。毎朝、具
体的に、どのようなことに気をつけているのかを、先輩に分かりやすく、説明をしてもらいた
いと思います。”(〜今年4月に入社した新卒社員を突然指名する)”私は、まず入り口で立ち止
まり、礼をしてからドアを開けます。そしてバタンという音がしないように、ドアを閉じ、一
人一人に歩み寄り、立ち止まり、目を見て挨拶をし、礼をします。そして、前日お世話になっ
たことのお礼を言います。”(〜拍手)”さすがですね。日々実践されている内容について、先輩
らしく、分かりやすい説明でした。ありがとうございます。私からはひとつだけ、付け加えで
す。実は先日、遅くにお店の前を通りかかった時に、〜さんが、誰もいないお店に向かって、
とても美しい礼をしてから、戸締まりをしている姿を見かけました。誰も見ていない時に実践
する〜さんの取り組みを大変嬉しく思いました。このように、先輩の皆さんは毎日、それぞれ
が真剣に挨拶に対して取り組んでいますので、是非その姿、立居振舞をしっかり観察してお手
本にしてもらいたいと思います。”
 
    師表(みずからが手本となる) 徳化(その徳によって、まわりを感化する)
 
この度、学校教育においては、現行の道徳授業が形骸化している点を問題視し、18年度から
道徳を教科に格上げすることになりました。このような流れに対しては”価値観の押しつけは
よくない”という反論がつきものですが、家庭においても、職場においても、先を歩む者の責
任として、後に続く方々に対しては、専門性のみに留まらず、道徳の本質である、周りの人に
対する思いやり、さらにはその具体的な行動について、自身の背中で、師表徳化(しひょうと
っか)で伝えること。それがとても大切なことだと思えてならないのです。ありがとうござい
ます。
 
 
 
vol.69 積み重ねよう
 
 
今年の4月に法人化したberathは、株式会社ブレスとしての一期目が、残すところ三分の一
となりました。”会社にして何か変わりましたか”と問われて考えてみますと、日々の仕事は
正直なところ、以前と大きな変化はないように思います。しかし、積み重ねてきたことがひと
つだけあります。それは、毎月正確な月次決算を行うようになったことです。以前の私を振り
返ってみますと、個人とはいえ、事業主として恥ずかしながら、年に数回溜まりに溜まった領
収書を、慌てて整理するという有り様でしたので、今思えばとてもあいまいな経理でした。し
かしこの度、新たに顧問としてお世話になっている、税理士の先生の指導により、ようやくこ
れまでの、いいかげんな習慣を、断ち切ることが出来ました。明確な決算を行うためには、一
つ一つ正確なデータを、積み重ねることが必要です。常日頃からキチンとした、小さなことを
積み重ねた結果による決算書には、ピカピカの鏡に写したように、現在の会社の姿が現れてい
ますが、以前の私のように、いいかげんなデータによる決算書からは、残念ながら会社の本当
の姿は見えてはこないものだと、気づかされました。
 
  利益を得ようとすることと、社会正義のための道徳にのっとるということは、両者、
  バランスよく並び立ってこそ、初めて国家も健全に成長するようになる。 渋沢栄一
 
経営に限らず、車の運転をしていても、電車に乗っても、日々のニュースからも、人はこれほ
どまでも、自分さえよければいい、という考え方に傾きやすいのかと、思い知らされます。近
代日本の経済の礎を築いた、渋沢栄一氏は”「物事を進展させたい」「モノの豊かさを実現した
い」という欲望を、まず人は心に抱き続ける一方で、その欲望を実践に移していくために道理
を持って欲しい。”そのように著書”論語と算盤”で述べています。20年ほど右手に携えたハ
サミは、ずいぶん使い慣れて来ましたが、これからは新たに、ソロバンを左手に持ち、両手を
正しく使いこなしたいと思います。そしてそのためにも、右手でそうやって来たように、小さ
な事をキチンと積み重ねる、という事を大切にして参ります。ありがとうございます。
 
 
 
 
vol.70 肯定即感謝
 
 
さて、問題です”今となってみれば〜”の後にはどのような言葉がふさわしいでしょうか。国
語のテストのようですが、多くの方は”よかった〜”あるいは”有り難い〜”と答えるのでは
ないでしょうか。私自身、振り返ってみますと、困ったことが起きたら、数日から数週間、長
い時は数ヶ月にも渡り、寝ても覚めても、そのことが頭から離れず、右往左往していたように
思います。しかし、時間が経ちさえすれば、なぜか大抵のことは”今となってみれば〜”とい
う思いに至るものです。私はこの、苦悩→感謝という心の変化をオートマチックに、味わって
参りましたが、最近ようやく、その心の変化に費やす時間が、以前に比べると短くなって来た
ように思います。昨年は有能な社員から”体調不良のため退社させてください”との申し出が
ありました。人として美容師として、かけがえのない、いい社員ですから、正直なところ、困
ったことになったなという思いが、真っ先に浮かびましたが、これもまた”今となってみれば”
と思う日がきっと来るに違いない、そう思い直し、あるがままを受け入れることにしました。
  
  他人と過去は変えることはできません。変えることのできるのは自分と未来だけです。
  変えられることに力を注いでいきましょう。             池田繁美先生
 
一旦全てを受け入れてみれば、社員に幸せになってもらいたいという願いを、絵に描いた餅に
してはいけない、という強い思いが自ずと湧いてきました。そしてスタッフが問題を抱えた際
は”だったらこうしてみたら”という提案を事前に用意しておくことが必要だと気づきました。
私はそれからすぐに、短時間労働に関するガイドラインおよび、それに伴う給与規定を新たに
作成し発表しました。その時の私の心の変化は、苦悩→肯定→感謝でした。起きた難題を即受
け入れることが、物事の本質をつかみ、原因を取り除き、自己を正していくための一歩なのか
もしれません。breathは現在社員9名のうち、2名が産休中のため7名で営業しています。こ
れから復帰予定の2名のスタッフのためにも、breathは女性社員が安心して働き続けることが
出来る環境を、築いて参りたいと思います。なお、昨年退社を希望したスタッフは、その後仕
組みを活用しながら、すこしづつ、調子を取り戻した結果、おかげさまで、これからも共に歩
んで行けることになりました。今年も宜しくお願いします。ありがとうございます。
 
 
 

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vol.0〜10
vol.0 ゾウの時間 ネズミの時間
vol.1 トリとエダ
vol.2 丁寧に伝えよう
vol.3 0.2秒の返事
vol.4 穏やかな気配
vol.5 使命感を持とう
vol.6 そのひとこと
vol.7 謙虚に深めよう
vol.8社風をつくろう
vol.9 意中人有り
vol.10 徹底して深めよう
 
vol.11〜20
vol.11 おだやかな月曜日
vol.12 愛語を施そう
vol.13 のびやかでいよう
vol.14 忙中閑あり
vol.15 怒らず導こう
vol.16 知るを楽しもう
vol.17 いいお店をつくろう(1)
vol.18 いいお店をつくろう(2)
vol.19 いいお店をつくろう(3)
vol.20 一隅を照らそう
 
vol.21〜30
vol.21 もっと感謝しよう
vol.22 日常の心がけ
vol.23 日常の心がけ(2)
vol.24 三方よし
vol.25 息長く続けよう
vol.26 愉しい職場
vol.27 立派な社会人
vol.28 いい社風
vol.29 ゆっくり成長しよう
vol.30 原因内にあり
 
vol.31〜40
vol.31 手段と目的
vol.32 移しかえ
vol.33 風韻風格
vol.34 使命感をつかもう
vol.35 時は命なり
vol.36 礼を大切に
vol.37 日々是好日
vol.38 腰骨を立てよう
vol.39 心のあらわれ
vol.40 徳は孤ならず
 
vol.41〜50
vol.41 美しい礼
vol.42 ペンギンのくちばし
vol.43 殻を脱ごう
vol.44 心で聴こう
vol.45 父の教え
vol.46 素直なこころ
vol.47 明るい返事
vol.48 学思行伝
vol.49 理想の美容師像
vol.50 言葉を選ぼう
 
vol.51〜60
vol.51 喜びを与えよう
vol.52 徳は思いやり
vol.53 思いやりの矢印
vol.54 感性を磨こう
vol.55 思い方を伝えよう
vol.56 難有り有難し
vol.57 息子に学ぼう
vol.58 責任感
vol.59 機を見るに敏
vol.60 花には水を
 
vol.61〜70
vol.61 いい会社をつくろう
vol.62 輝く個性
vol.63 土台は人がら
vol.64 自己を忘れる
vol.65 会社の喜び
vol.66 苦中楽あり
vol.67 やわらかく、しなやかに
vol.68 師表徳化
vol.69 積み重ねよう
vol.70 肯定即感謝
 
vol.71〜80
vol.71 生きがいと道楽
vol.72 あこがれの人
vol.73 一切感謝
vol.74 自己を正そう
vol.75 面授口訣
vol.76 地獄と極楽
vol.77 一切肯定
vol.78 唯心所言
vol.79 ゆっくり成長しよう
vol.80 徳に隣あり
 
vol.81〜90
vol.81 遠きをはかる
vol.82 ある日の喜び
vol.83 心の置きどころ
vol.84 ことばを選ぼう
vol.85 そなえよつねに
vol.86 大きく正そう
vol.87 五指長短あり
vol.88 共に歩もう
vol.89 後ろ姿
vol.90 見てもらおう
 
vol.91〜100
vol.91 深山の桜
vol.92 師の教え
vol.93 見守ろう
vol.94 謙虚な心
vol.95 不易流行
vol.96 とっておき
vol.97 支えよう
vol.98 素直に見つめよう
vol.99 積み重ねよう
vol.100 五事を正す
 
vol.101〜110
vol.101 まんまる
vol.102 意識しよう
vol.103 快適な職場
vol.104 自己を忘れる
vol.105 健康を守ろう
vol.106 深めると広がる
vol.107 大切にしよう
vol.108 築き上げよう
vol.109 好かれる美容師
vol.100 五事を正す
 
vol.111〜120
 
vol.111 宝物を授けよう
vol.112 心の置きどころ
vol.113 言葉を選ぼう
vol.114 人間学を学ぼう(1)